ご挨拶(2024年1月1日更新)

謹賀新年

 

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

今年は新年最初のご挨拶がわりに、ご報告があります。

ずっとこのブログをご愛読いただいている方は気づいておられることと思いますが、表紙代わりの写真はほぼ週に一度は更新するように努めてきましたが、本文の投稿は通し番号100でストップしたままです。

単刀直入に申し上げると、「ムルソーの食卓」を投稿して以来、まともな文章を書くエネルギーが失われてしまったのです。でも、長く続けてきたこのブログをやめてしまうのは忍びなく、これまで写真のみという形で続けてきました。

自分だけのためではなく、何人いるかは不明ですが、全国にはこのブログを——定期的か不定期的かは別として——覗きつづけてこられた方もいらっしゃるだろうとも思ってきました。

ただ、コメント以外には、このブログに対してどんな感想を抱き、どのくらいの人数の方が好意的に読んでいただいているのか不明であることは、自由になんでも書けると同時に、自己満足で終わってしまう危険もあります。

そこで、娘の助言を受け入れるかたちで、note という投稿プラットフォームに新たなページを開設することにしました。去年の夏くらいから断続的に更新しています。このブログに投稿した記事の再録もあります。

興味のある方は、そちらのほうも覗いてみてください。アドレスは次のとおりです。

https://note.com/takahashikei

本年が佳い年でありますよう、お祈り申し上げます。

 

令和六年元旦


謹賀新年

 

あけましておめでとうございます。

といっても、もう二月に突入しています。

しかも、去年の元旦は休んでしまいました。

昨年はひどい年でした。

いろいろありましたが、いちばんダメージが大きかったのは、愛猫のシマが十月八日にこの世を去ったことでしょう。

今年から生まれ変わってやり直したい気分です。

その気持ちを込めて、最近アップした海の写真をここにも掲載しておきます。

 

昆布刈石海岸(ISO/200, 51mm, f/5.6, 1/1250, 05/02/23)

令和五年初春


謹賀新年

令和三年一月

 

あけましておめでとうございます。

昨年は——去年の年明けに予告したように——ローラン・ビネ『言語の七番目の機能』(東京創元社)の翻訳を9月末に刊行しました。こんなしちめんどくさい本はなんとか訳し上げただけでも良しとしなければと思っていたのですが、蓋を開けてみれば10月にさっそく増刷、さらにその翌日の11月にも増刷という異例の展開となりました。異例というのは、フランス文学の本はそうやすやすと重版にはならないし、しかも今回は500ページ弱で価格も3,000円という、けっしてお求めやすい本とは言えないからです。書評や紹介記事もたくさん出ました。取り上げてくださった編集者や評論家の方々、お買い求めくださった読者の方々に厚く御礼申し上げます。

今年はコロナを克服し、佳い年になりますように。

みなさまのご多幸をお祈り申し上げます。

 


謹賀新年

令和2年元旦

 

あけましておめでとうございます。

昨年前半は、ほぼ一週間に一度更新するという爆発的ダッシュでしたが、年の後半はさすがにバテました。

今年は、ローラン・ビネの第二作『言語の七番目の機能』という長編小説(500ページ、原稿用紙換算だと約1000枚)を出す予定です。あいだに三冊ほど訳書を出したので、五年越しの仕事になってしまいました。

新年は、このブログにしてはめずらしく、正月の身辺雑記(*92)みたいなものを書きましたので、ご挨拶はこれくらいにしておきます。

本年が佳い年でありますように。

みなさまのご多幸をお祈り申し上げます。

 


謹賀新年

平成31年元旦

 

一昨年の秋から去年にかけての1年と数ヵ月あまりの歳月は、おそらく還暦を過ぎてからの自分の人生を決定づけるものであったと思っています。ようやく帯広に帰ってきてからの生活スタイルを固めつつあるということになるのかもしれません。

私塾は試行錯誤の連続ですが、一年を超えて持続したことはなにがしかの自信につながったように思えます。

看護専門学校での国語表現の授業は初めての試みでしたが、確かな手応えをつかんだように思えます。今期は新たな展開を目指します。

大谷短期大学では、帯広に帰ってきてから初めて通年でフランス語の授業をつとめました(あと少し授業が残っていますが)。

翻訳は『ルーム・オブ・ワンダー』(ジュリアン・サンドレル著、NHK出版)と『ヨーゼフ・メンゲレの逃亡』(オリヴィエ・ゲーズ著、東京創元社)を出しました。

生活が何かと慌ただしいので、ブログの更新がままなりませんが、どこかで誰かが読んでいるということを意識していますので、垂れ流しのような文章は書きたくないと思っています。するとそう頻繁には更新できないということになります。

年明け早々、言い訳がましいことを書き連ねましたが、本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

 


謹賀新年

平成30年元旦

 

あけましておめでとうございます。

去年の秋から、自宅で私塾のようなものを立ち上げました。

多少右往左往しましたが、現在は隔週火曜日の7時から開いています。

今のところ、メンバーは五人です。みなさん仕事を抱えていますので、かならずしも全員の顔が揃うとはかぎりません。

今年の春からは、道新の文化センターでも講座を持ちます。

翻訳に関する、できるだけ裾野の広い教養講座みたいなものにしたいと思っています(語学的なことに限定すると、フランス語のできる人しか集まらないので)。

それから、看護専門学校でも文章教室みたいなことをします。

忙しい一年になりそうです。

このブログは、私塾と連携した内容にしようと思っています。すなわち、私塾で話したこと、話すことを、きっちりと文章でまとめておくという狙いです。

本年もよろしくお願い申し上げます。

2018/01/01


謹賀新年

平成二十九年元旦(年賀状再録)

 

毎年のように天変地異が日本を襲います。

四月には熊本の大地震、

八月には北海道を直撃した台風。

いずれも想定外。

政治経済の世界も想定外のことばかり。

しかもそれが無関係とも思えない。

いたるところ限界を呈しているのでしょう。

今年もアルルに行ってきました。

翻訳家養成講座の講師として、

アルルに十月の初めから二週間滞在したのち、

パリでは三人の作家たちと会い、

東京にも一週間立ち寄って、

十月末に帯広に帰ってきました。

充実感よりも慌ただしさ、

不安感のほうが先立つ一年でした。

こんなご時世には悲観よりも楽観のほうが、

味方になってくれるのかもしれません。

皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。

2017/01/01


謹賀新年

平成二十八年元旦(年賀状再録)

 

去年のハイライトは、『エディに別れを告げて』(東京創元社、2015年3月刊)の著者エドゥアール・ルイが11月に来日したことでしょうか。自分で翻訳した本のプロモーションのために版元に協力するのは当然のこととはいえ、フランス政府公認の語学学校アンスティチュ・フランセ(旧日仏学院)での対談の司会であるとか、出版社主催のトークショーの司会であるとか、慣れないことばかりやらされて、四苦八苦の一週間を過ごすはめになりました。

仕事からようやく解放された11月13日金曜日の夜、23歳の若き作家と明日は浅草あたりで蕎麦でも食べようかと約束して別れたのですが、翌朝娘の家で目覚めると、テレビではパリを襲ったあのテロ事件が報道されていたのでした。

もちろん、昼食の約束は取り消しです。十数名もの命が奪われたレストランの上のアパルトマンに、なんと著者の友人が住んでいて、惨状を目の当たりにしていたというのでした。

五十代の半ばに、それなりの覚悟をもって長く暮らした東京を去り、生まれ育った帯広に移り住んだつもりでしたが、こうして季節に一度は東京に出向き、あるいはフランスにまで足を運ぶようなことになろうとは思ってもみませんでした。いまだ足もと覚束なく、還暦を過ぎてなお不惑は遥か幻のごときです。

とまれ皆さんのご健康をお祈りして、年頭のご挨拶といたします。

2016/01/01


このブログのアドレスをhttp://keitakahashi-tr.comに変更しました(独自ドメインを取得したため)。またもみじデザイン社のお世話になりました(旧アドレスでも入れるようにしてくれました)。

2015/12/13


「もみじデザイン」社にお願いして、このウェブページの使い勝手を良くしてもらいました。おもにテキストの編集作業上のことなので、見た目にはさほど変化はないでしょう。ただし、「扉の写真」というトピックを追加し、それがまず目に入るようにしてみました。1000字を超える記事は、時間的な余裕がなくて、なかなか書けないので、そのかわり写真と短いコメントでカバーしようという魂胆です。

2015/09/04


WordPressのテンプレートをそのまま利用したこのページは、タブレットやスマートフォンで閲覧されることを意識してデザインされているようなので、よかったらそちらも覗いてみて下さい。

2015/02/06


「新・十勝日誌」と題して、あらためてブログを開設します。

2012年5月24日に閉じられてから、2年と7ヵ月ほどが経ったわけです。

ここには日々の雑感やら、翻訳のあとがきやら、フランス語で書いたテキストなど、あらゆるものをアップしていくつもりです。周囲の人に、あと20年は楽しんで、いい仕事をしていきたいと言ってきたけれども、それに加えて今は、たとえ明日死んでも後悔しないために、と付け足しておきましょう。残された時間に期待をかけると無用の焦りや卑しさを招く。どうも余生を楽しむというような気持ちにはなれそうにありません。

2015年1月25日