『ムルソーの食卓』——連載にあたって

このブログをフォローしていただいている読者であれば、「ムルソーの食卓」というタイトルの記事が、投稿記事一覧の最初のほうにあることにお気づきになったかもしれません。

本稿は、地元の同人誌のために書いた原稿用紙30枚ほどのエッセイを、その十倍近い長さに膨らませたものです。なぜこんなことを試みたかといえば、このブログに掲載している短い切れ切れの文章形式に物足らなさを感じていたからです。ですから、本稿の素材はこのブログのどこかに潜んでいます。まったく新しく書き起こした部分もかなりありますが。

これをエッセイと呼ぶか、小説と呼ぶか、一種の批評作品と呼ぶかは、読者の判断に任せます。いずれにせよ、筆者としてはあまり形式にはとらわれたくなかった。

本稿は東京で暮らす娘たち二人に捧げられます。まず最初に彼女たちに原稿を読んでもらい、その感想や意見に基づいて修正加筆を繰り返し、ほぼ完成したのが去年の秋です。期するところがあって春になるのを待っていました。連載は断続的に続けられます。

全体の構成は次のとおりです。

 

1.(ムルソーの食卓)

2.(アルジェ)

3.(サハラ)

4.(アルル)

5.(サント=ヴィクトワール)

 

お楽しみいただければ幸いです。(2021年4月18日)

 

(最初は投稿欄で連載するつもりでいましたが、それだと連載中にほかの記事を投稿するのが難しくなるので、固定ページに移し、章ごとに分載して小見出しもつけることにしました。できるだけ読みやすくという狙いです——4月30日)