今朝はこの冬いちばんの冷え込みだったらしい。
日曜日、寒くて快晴。
久しぶりに遠くまで車を走らせてみようと思った。
海まで。
朝、八時半。
海まで行って、写真を撮って、散歩して、午前中には帰ってこられるだろう。
ところが、
途中、十勝の内陸部を抜けていくと、
そこはまさに(宝石を覆したような)朝だった。
途中、何度も停まって写真を撮った。
大津の浜辺でも撮った。
朝の時間はあっというまに過ぎ去った。
帰ってきて、コンピュータの画面に映し出してみても、
満足のいく写真は一枚もなかった。
わかった。
今朝はどこかを切り取れるような朝ではなかったのだ。
大量に降りそそぐ太陽の光に包まれていた。
ただまばゆいだけの朝だった。
どんな曲をかけても、この光には負けた。
ただモーツァルトだけが負けずに輝いていた。
こんな光の朝に短調は似合わない。