これは正直言って驚いた。カメラ(FUJIFILM/X-T20)に、である。
日曜日、いつものように車を転がして、写真を撮りに出かけた。十勝平野のめぼしいところはほとんど行き尽くしたし、午後からだとそんなに遠出はできないので、よけいにルートは限られてくる。今日は、空港までの小高い丘を抜けていく道をたどった。もう何十回も通った畑のなかの一本道である。丘の一番高いところから、長い長い屏風のように続いている日高山脈がよく見える。今日はとりわけ山脈が大きく、高く見えた。でも、この雄大な遙かな感じはカメラでは捉えきれないだろうなと、半ばあきらめてファインダーを覗き、このカメラに装着しているレンズの精一杯のアップ(55mm)にして、シャッターを切った。
今、夜も更けてからコンピュータに、今日撮った写真をアップしてみたところ、ちゃんと——過不足なく——映っているではないか! 技術的なことはよくわからないが——だから、ほとんどいつもフルオートで撮っている——、実際に見たとおりの印象が写真にちゃんと再現されているのを目の当たりにすると、二回感動できる。すばらしい。