すべての点検を終えて、いつでも出漁できます、という構えだろうか。漁船の駐車場みたいな港の一画に数十隻の漁船が相対するように並んでいる様はとても壮観なのだが、さて写真を撮る段になるととても悩ましかった。絵になりそうでならない。それで窮余の策として、いちばん「ベタ」なのを選んだ。あまり勇敢そうでもなく、気魄のようなものも感じられないのだが、安定感抜群なのはやはり数知れない海の試練を乗り越えてきたからだろうと思って。それと今頃の季節としては暖かい今朝の陽射しを浴びて、どこか春を感じさせたからかもしれない。