昆布刈石という風変わりな名を持つ、この海を見下ろす断崖は訪れるたびに表情を変えるのですが、今朝(十時半頃)はとりわけ虚をつかれるものがありました。まずは、ほぼ無風で海面が沖合まで凪いでいたこと。次に、空模様が快晴でも曇りでもなく、薄雲が太陽を隠していたこと。そのために、このように光が霧がかったように大気全体に散乱していた(写真はかろうじてその状態をとらえていますが、じつはもっと靄がかっていた)。春先でなければありえない風景。散光なんて言葉があったかなと辞書を引いたら、ちゃんとあったのでそれをタイトルにしました。