*176 秋の空。

帯広川(ISO/400, 35mm, f/7.1, 1/1500, 29/08/20)

これは昨日の朝に撮った写真です。今日は朝から本降りの雨で、一歩も外に出ませんでした。お盆も過ぎたというのに、連日30度を超す暑さが続いたかと思ったら、雨です。今週はずっと雨のようです。ここまで気候・気象が狂ってくると、秋めいた空——この一ヶ月、ずっと秋だ、秋だと言ってきましたが——を見ても、心晴れません。かつては人間の狂気を諫めてくれるのが、山や海や川や、そして空や風だったはずですが、自然までが人間の狂気に汚染されてしまったようです。

*175 無題

札内川河川敷(ISO/400, 35mm, f/8, 1/60, 21/08/20)

これは一昨日の朝に撮ったもの。「無題」なんてタイトルをつけたのは、この植物の名前がわからないので。札内川近辺の公園には、これがたくさん植えられているのですが、一瞬、南天?とか思うのですが、南天はもっと赤いし、そもそも冬に身をつける木のはず。この写真の実は初夏からずっとこの色でなっていて、変色もしないし、落果もしない。名前を知っている人がいたら教えてください。

 

この写真をアップした翌日、さっそくある人から、「あれ、ナナカマドじゃないですか」と教えてもらいました。もちろん、ナナカマドは知っていたんですが、思い出せなかった。木が小ぶりだったのと、色が柿色というか、あまり赤くなかったので、違う種類かと……言い訳っぽいですが。タイトルはそのままにしておきます。文章全体を書き直さなくてはならないので(そこまでするほどの文章ではない?)

*174 一本山展望台

中札内(ISO/400, 27.7mm, f/5.6, 1/800, 16/08/20)

写真を見て、びっくりした人もいるかもしれません。こんな写真はめったに掲載しないからです。初めてかもしれません。海や近場の写真ばかりが続いたので、久しぶりに日高山脈の麓を攻めて(?)みました。八千代牧場から岩内仙境に足を伸ばして、ついでにピョータンの滝あたりまで行ってみようかと車を転がしていたら、だだっ広い畑のあいだを貫通する道路の脇に、「一本山展望台」と記された地味な標識が見えました。一本山なんて、このあたりでは馴染みのない地名なので、その標識の示す方向に車を走らせていくと、道は徐々に細くなり、舗装も途切れ、鬱蒼と木々が生茂る山道となり、さらに傾斜もきつくなっていった先に小さな駐車場——といっても、そういう看板が出ているだけで、山の中腹にできた空き地に過ぎない——で行き止まり。そこからは徒歩で細い山道を五分ほど登ると、携帯電話の無線タワーのような展望台がにょっきりと立っているではありませんか。高さは二、三十メートルくらいでしょうか。一番上まで昇ると、西側にカムイ岳、ペテガリ岳、カムイエクウチカウシ岳、そして十勝幌尻岳が、東側には中札内から更別にかけての広大な畑作地帯が広がり、北のほうには帯広市街が見えます。その写真も撮りましたが、広大な風景はこれまで何枚もここにアップしてきたので、あえて今回は奇妙に人工的な「展望タワー」の写真を揚げることにしました。まあ、中札内村が潤っているんでしょうね、こんな寂れたところに立派な展望台を作るくらいですから。

*173 晩夏。

札内川(ISO/400, 18mm, f/8, 1/680, 09/08/20)

今日の午後は雨模様の空の下、大樹まで行ってきました。内地(!)の人には、「ロケットの町」と説明するのが一番わかりやすいかもしれません。帯広から60キロくらい離れたところにあります。海に近い町ですが、海が目的ではありません。この町にわが家の菩提寺があって、お参りに行ってきたのです。写真は昨日の朝、散歩コースの河川敷で撮ったもので、大樹の町とはなんの関係もありません。地球温暖化のせいか、このところ毎年、北海道にしては変な夏ばかりが続きますが、今年の夏はもう終わったのかと感じるのは私だけでしょうか。

*172 麦の刈り取り。

古舞(ISO/200, 55mm, f/8, 1/500, 02/08/20)

毎回、花の写真ばっかりだと、撮っている本人も飽きるので——そもそも飽きっぽい性分なのかもしれませんが——、またも懲りずに(?)海まで足を伸ばしてみました。これは必ずしも写真のためではなく、晴れていても曇っていても日曜日には海が恋しくなる習慣がついてしまったせいで、気乗りしないまま何枚か撮ると引き揚げてきました。帰路、どこの麦畑もほとんど刈り取られているのを見て、お盆前だというのにすっかり秋だなぁとか思いながら車を転がしていると、大きなローラーみたいな麦藁の束が目に入り、久しぶりに胸がときめきました。なぜかはわかりませんが……。

*171 かぼちゃの花。

札内川(ISO/400, 35mm, f/5.6, 1/280, 24/07/20)

この写真は一昨日の朝に撮ったもの。札内川の土手際に細長く伸びているかぼちゃ畑があって、ゴージャスに広がった花びらの黄色があまりに鮮やかで思わず自転車から降りてシャッターを切りました。今日はあいにくの曇り。早朝から畑周辺の雑草の刈り取りをして、朝食を食べると、そそくさと(?)車を運転して、海に向かいました。とにかく遠くまで車を転がしたい。逼塞した仕事部屋から逃れたい。活字から逃れたい一心で。でも、撮った写真はあまりにも陰気すぎるので、全部ボツ。で、かぼちゃの花に落ち着いた。

*170 風に翻る。

千代田堰堤(ISO/200, 35mm, f/5.6, 1/800, 19/08/20)

今日の撮影は近場(?)ですませました。大きな風景はすっかり撮り飽きた感があって、今日もこんなのです。ずっと寒い夏が続いていて、今日の午後は少し蒸し暑くなりましたが、まだ七月だというのに風といい、空の青さといい、夏の終わりのような日和でした。

*169 芋の花。

古舞(ISO/200, 35mm, f/4.5, 1/150, 12/07/20)

ときどき雨が混じる曇り空の下、今日も海まで足を伸ばし、生花苗(おいかまない)の沼のあたりでたくさん写真を撮ったのですが、皮肉にも今日一番の写真——もちろん、撮った本人にとって——は、海に行く途中で目を惹いた花いちめんの芋畑でした。芋の花には白いのと紫のがあって——品種の違い?——、どちらも美しいのですが、雨の滴をたくさん身に纏った紫の芋の花は、まるで宝石のようでした。

*168 雨上がり。

根室本線高架下(ISO/400, 35mm, f/5, 1/125, 03/07/20)

新しいレンズ(35mm、f/1.4)を使うようになってから、狙う対象が変わってしまったようです。たぶん、広角(18mm)で、遠い風景を撮ることに飽きてしまったということもあるのでしょうが、近くのものばかりが気になって……。ま、こういうのもそのうち飽きるのかも。趣味ですから、楽しければいいじゃありませんか。

*167 わが家の薔薇。

自宅花壇(ISO/200, 35mm, f/4.5, 1/140, 28/06/20)

隣の芝生や薔薇は青かったり赤かったりするようですが、そういうのはあまり感じたことがなくて、ただひたすら自己満足だけを求めてきたような気もします。まぁ、それもどうかと思いますが。先週は山の方へ行ったので、今日は海まで足を伸ばしてみましたが、やっぱりボウズ。雨の日の海辺はどこもかしこも灰色で——それはそれで美しいのですが——あまり陰気な写真をアップするとご不興を買ったりもするので、今日のところは、わが家の咲きかけの薔薇あたりで。