*106 ネコヤナギ

札内川(ISO/200, 55mm, f/5.6, 1/750)

北海道で春を告げる植物といえば、五月の連休あたりに開花する桜よりもずっと早く、川辺に白いふさふさとした猫のしっぽのような花穂をつけるネコヤナギだろう。上の写真は雌の花なので、穂の先端に黄色の粉をふいている。昨日の朝撮影。真っ白い雄花は目に入らなかった。今日の午後にでも、さがしに行こうか。

*105 迫る山並み。

札内川土手(ISO/200, 48.4mm, f/8, 1/800)

大気が澄みきった朝には、日高山脈がやたらに近くに見える。麓まで優に数十キロは離れているというのに。先週月曜日の朝七時頃撮影

*104 早朝、熱気球二つ。

札内川(ISO/400, 55mm, f/13, 1/1800)

日曜日の朝、久しぶりに車に自転車を積んで、川辺に出かけたら、熱気球が浮かんでいた。この種の風景(?)はどう写真に収めればいいのかよくわからないけれど、たまにはこういうのもいいかと思って。

*103 雲たちの休息。

更別のどこか(ISO/200, 18mm, f/8, 1/500)

十勝は畑が広く、空も広いから、雲の種類、表情も豊かになる。空港までの小高い丘の道を通っていったところで、ふとおもしろい雲の形に気づいて車を停めた。先週の日曜日。

*102 巨魁、旭岳。

三国峠(1/200, 55mm, f/8, 1/1100)

三国峠から、春の雪をかぶった大雪山系の主峰旭岳(2291m)をのぞむ。先週の日曜日に撮影。

*101 春、霞む午後。

札内(ISO/400, 55mm, f/8, 1/300)

いくらなんでも、今年の春は早すぎる、もちろん帯広にしては。雪は一部の日陰を残して、すべて融けてしまった。車に付いている外気温をはかる温度計は10℃を示している。三月上旬だというのに! いつもなら春の訪れが待ち遠しいのだが、今年は冬が名残惜しい。

*100 春先

昆布刈石(ISO/200, 18mm, f/8, 1/1000)

十勝を抜けて、釧路に向かって海岸線を走ると、昆布刈石(こぶかるいし)という場所に出る。断崖絶壁に「昆布刈石展望台」と書かれた立て札があって、広大な太平洋を一望できる。東遠方には釧路の街が見える。先週の日曜日、なんとなく十勝から出たくなって車を転がしていたら、この海岸に出た。展望台に通じる道はまだ雪で封鎖されていたが、その近くに海岸線に降っていくことのできる未舗装の急な坂を発見した。初めて降り立つ昆布刈石海岸の絶景!

*99 アルルの女

書斎(ISO/1250, 32.9mm, 0.67ev, f/4, 1/30)

このフィギュアはアルルの民芸品である。

もう六年前(2013年)のことになるが、アルルの翻訳学校に初めて招かれて、翻訳ワークショップのようなものに参加したとき、お別れに教え子からお土産にとプレゼントされたものである。

暮れに書斎の整理をしていたとき、デスク脇の棚にほとんど放置してあったも同然のこのフィギュアについ見入ってしまった。

アルルの民族衣装に身をつつんだこの女性像は高さ八センチほどしかないが、とても精緻に作り込まれている。今までなぜ気づかなかったのだろう。その罪滅ぼしのような気持ちを込めて、何枚か写真に収めた。そのうちの一枚。

*98 四羽、一瞬。

十勝川(ISO/200, 55mm, f/8, 1/800)

厳寒の昼下がり(といっても、今日は少し寒さ緩んで暖かい)。

惜しむらくは、先頭の一羽がもう少し高く上がったところでシャッターを切ることができればよかったのだけれど。

*97 冬、日没。

札内川と帯広川の合流点付近(ISO/400, 18mm, f/8, 1/140)

日曜日の午後、恒例の写真撮影。出遅れて、日没。