もう11月も終わり。今年は初夏からナナカマドの写真をずいぶんアップしましたが、冬になると、実の色もまるで寒風にさらされた子供のほっぺのように赤く輝いてはいるものの、よく見ると表皮は老人の頬のように皺々です。切なく感じるのは、こちらも老いたせいか……。
今日の一枚のカテゴリー: ギャラリー
*195 朽葉、敷きつめて。
この畑いちめんに敷きつめられたカラマツの朽葉の色を、なんと呼べばいいのか。さっきからずっと色名関連の本のページを繰っているのだが、どうにもぴたりと符合する色名が出てこない。山吹色でもないし、鬱金でもないし、琥珀でもないし……。そして、はたと思い当たる。この色は太陽の光を浴びて輝いているのではなく——空は初冬の曇り空だから——、朽ち果てる直前の葉が内部から光を放っているのだと。それにしても、この畑いちめんの朽葉はあきらかに、自然にカラマツの防風林から落ちて広がったものではない。この畑地の所有者が黄金の針のような落ち葉をかき集めて、薄い絨毯のように敷きつめたとしか見えない。なんのために? 肥料? 雪が降るまで、畑の表土を霜から守るため? それとも酔狂? 黄金色の枯山水の庭に見立てた? まさか。
*194 ハマナス、初冬の輝き。
冬を迎えるハマナスの紅葉です。同じ紅葉でも、カエデとは違って、まるで春の新緑のような瑞々しさで、赤系の色——代赭、鉛丹、緋——がグラデーションをなして輝いている。昨日今日、立て続けのアップですが、こんな冬の日の、朝の一瞬も残しておきたいと思って。
*193 カラマツの丘。
紅葉の時期が過ぎると、カラマツが黄金色に染まっていきます。豊頃町の二宮のあたりに茂岩方面に抜ける小さなトンネルがあります。これはそのトンネルの横にひかえているカラマツの丘。何度も通った道ですが、この季節に通るのはたぶん初めて。お、こんなところに東山魁夷——色合いはかなり違いますが——、とか思って道端に車を停めて、パチリ。
*192 黄金の日没。
今日は、午前中は読まなければならない本を読み、午後から活動開始。どこへ行こうかと迷ったあげく、十勝川温泉に隣接するエコロジー・パークへ。車に積んだ自転車を降ろして、あちこち回っているうちにあっというまに日が暮れてきた。で、この写真。冬はもう間近です。
*191 秋の深まり。
これは朝の七時半くらいに撮った写真です。ごらんのように木立の影が長く、長く伸びています。夏のこの時刻だと、この長さの半分にも達しないはずです。中央の柏の木が真横からの朝日を受けて、気持ちよさそうでもあり、寒そうでもあります。
日曜日に東京から帰ってきました。新刊書(『言語の七番目の機能』)のプロモーションのためですが、著者のローラン・ビネと平野啓一郎の対談を傍聴というか、見守るというか、それだけのことです。ローラン・ビネとは四年前にパリで会って以来です。オンラインで再会の挨拶をしました。本の売れ行きは好調です。
*190 秋の推移〜3
これも今朝、*189の写真の5分後に撮った写真。同じ朝のうちに秋の終わりと冬の始まりが同居しているという感興のままに。
*189 秋の推移〜その2
これは今朝撮ったもの。秋の深まりに、自転車のブレーキにかけた手に思わず力が入りました。
*188 秋の推移〜その1
これは先週の日曜の朝に撮ったもの。あまりに派手な紅葉・黄葉にたじたじとなって、アップするのがはばかられました。それから一週間、あれよあれよという間に朝の気温が下がり、秋も深まり、木々の色合いも深みを帯びていきました。今回はその秋の推移を追って、立て続けに三枚の朝の写真を掲載します。
*187 釣り日和。
今日も朝から真っ赤な紅葉をたくさん撮りました。もう赤で頭が飽和状態になったので、リセットしようと海まで行ったら、釣り人たちの車が海岸にずらりと並んでおりました。毎日表紙を変えるのも、いささか忙しないですが、お口直しにこんな写真も。