*159 ようやく桜が咲いた。

根室本線高架線下(ISO/200, 35mm, f/8, 1/320s, 02/05/20)

桜の開花もようやく北海道に上陸しました。といっても、ここ帯広ではまだ蕾の木がほとんどで、この高架線下の桜並木——ぽつらぽつらと並んでいるだけですが——もこの木だけ開花しています。こういう絵をお届けするために、新しいレンズを買いました。今日が最初のお披露目です。(Fujinon 35mm, f/1.4)

*158 化粧柳の若芽。

十勝川(ISO/200, 55mm, f/4, 1/120, 29/04/20)

今朝はいつものように五時近くにシマ(飼い猫)に起こされて、食餌をやり、ふつうならまた布団に入り、一時間ほどうつらうつらしているのだが、今日はなぜか目が冴えてきて、そのまま活動開始。自転車を車に積んで十勝川の河川敷に向かい、自転車で中洲の奥まで入った。人の背丈ほどの若いケショウヤナギに芽吹いたばかりの緑がいやでも目につく。ズームで写したものをさらにトリミングして拡大したもの。それでも小さな水滴がぼけてない。カメラ優秀! 冬は地表が雪に覆われて、つい遠い景色ばかりに視線が向いてしまうけれど、春は地表に写したくなるものばかりが目を覚ます。それでつい、週に一度アップするはずの表紙の写真が二度、三度に。

*157 柏林。

中札内美術館村(ISO/400, 18mm, f/8, 1/150, 26/04/20)

いつもなら、ゴールデンウィーク開始の日曜日ともなれば、大勢の人がドライブに出かけたり、飛行機や列車で旅立っていく日となりますが、外出自粛の声が高まるなかでの雨、空港に出入りする車の数も少なく、ここ中札内の美術館村も閉鎖されていました。枯葉のまま雪を被り、冬をやり過ごして春を迎えたらしい柏の林が、今日は雨に打たれてしなだれておりました。

*156 春日和。

大津(ISO/200, 18mm, f/8, 1/750, 19/04/20)

久しぶりに大津の海岸まで足を伸ばしてみました。タイトルを「お日和」とするか、「春日和」とするか、少し迷って、辞書(日本国語辞典)を引いてみたら、そもそも日和とは海上の空模様をさす言葉だったんですね。知らなんだ。ここは大津の海岸に流れ込む十勝川の河口付近にある小型ボートの船着場のようなところ。コロナ騒ぎのせいか、お日和のせいか、河口付近には釣り人が十人余り、ソーシャル・ディスタンスならぬ、フィッシング・ディスタンス(?)を守って釣りに興じておりました。

*155 朝の雲。

帯広川(ISO/400, 18mm, f/8, 1/1000, 06/04/20)

立て続けに表紙の写真を変えることはめったにないのですが、これは一昨日にアップした写真の翌日に撮ったものです。じつは、先週は日曜日も月曜日も同じ帯広川に行っていたことを忘れていたのです——正確に言えば、コンピュータに取り込むのを忘れていた。今朝は数日ぶりに散歩に出かけて、何枚か写真を撮り、帰ってきてコンピュータに取り込んだら、この写真が出てきたというわけです。あまりに忙しく根を詰めて仕事をしていたので、疲れ果て免疫系がへたってしまったようです。先週はずっと咳が止まらず、まさかコロナと不安になりました。帯広は北海道のなかでも感染者が少ないとはいえ——陽性反応が出た人が一名いましたが、すでに陰性になっている——、そもそも検査の絶対数が少ないのですから、油断はできません。みなさんご自愛ください。

*154 春、起ちあがる。

札内川(ISO/400, 18mm, f/8, 1/750, 05/04/20)

札内川はケショウヤナギの群生地としても有名。上流に行くと、途方もない規模の群生地に遭遇するが、徹底的な護岸工事で様変わりしてしまったこのあたり——札内と帯広を隔て、もうじき十勝川に流れ込む——の川辺でも、春になってむくむくと起ち上がるかのような樹木の勢いには圧倒される。今週末は撮影ドライブに出られなかったので、これは一週間前の写真。

*153 青い山脈

帯広川(ISO/200, 55mm, f/8, 1/680, 31/03/20)

日高山脈がこんなに近く、くっきりとした陰影を浮かび上がらせるのは、この季節の特徴かもしれません。真ん中あたりに見える建物は、わが母校、柏葉高校(この前、この土手で撮った写真には空しか写ってませんでしたが)。自分が何期の卒業かいまだにちゃんと覚えていませんが、入学したときは旧制帯広中学の木造校舎がまだかろじて残っていて、二年生になったときに新校舎に移りました。その新校舎も何年か前に——十年以上前?——取り壊されて、この写真に写っているのは三代目の校舎。齢をとったものです。

*152 春霞

千代田堰堤(ISO/400, 55mm, f/8, 1/1250, 29/03/20)

今日の午後の空は、なにか異様な色合いに染まっていた。すでに三時を回っていたとはいえ、春分も過ぎて日も長くなってきたこの頃なのに、西の空が薔薇色の縞模様を描いていた。ところどころで車を停めて、シャッターを押してみたが、結局、この千代田堰堤の橋の上から撮ったものを選んだ。選ぶということは、ほかのものを捨てるということ、それをあらためて実感した。

*151 十勝太の春です。

十勝太(ISO/200, 55mm, f/8, 1/450, 22/03/20)

十勝太というのは、かつての十勝川河口一帯をさした地名——今もその地名は健在ですが、現在の十勝川本流の河口は大津のほうに移っているので、念のため。ここは現在浦幌十勝川と呼ばれている分流の河口付近です。かつてこのあたりにはアイヌの人々の集落があって、この岸辺の上にはチャシと呼ばれる遺構がある——こんもりと盛り上がった丘のようなところで、浦幌十勝川の流れを見下ろすことができます。岸辺まで降りられる道を見つけたので、そこで撮影。そのあと昆布刈石海岸へ。季節に一度くらいは来たくなるスポット。

*150 白鷺。

帯広川(ISO/200, 55mm, f/8, 1/1500, 15/03/20)

今朝は久しぶりに帯広川の岸辺を歩いてみました。帯広のことを知らない人のためにご説明しますと、この川はかつて——半世紀前!——私が通った柏葉高校の裏を流れています。昔はこの川の土手ぎわにテニスコートがあって、一所懸命白球を追いかけたものでした。新型コロナウィルスとかで、気分がどうも晴れません。日曜日の朝、晴れ上がった空を悠々と飛ぶ白鷺の勇姿でも見て、元気を出してください。