*156 春日和。

大津(ISO/200, 18mm, f/8, 1/750, 19/04/20)

久しぶりに大津の海岸まで足を伸ばしてみました。タイトルを「お日和」とするか、「春日和」とするか、少し迷って、辞書(日本国語辞典)を引いてみたら、そもそも日和とは海上の空模様をさす言葉だったんですね。知らなんだ。ここは大津の海岸に流れ込む十勝川の河口付近にある小型ボートの船着場のようなところ。コロナ騒ぎのせいか、お日和のせいか、河口付近には釣り人が十人余り、ソーシャル・ディスタンスならぬ、フィッシング・ディスタンス(?)を守って釣りに興じておりました。

*155 朝の雲。

帯広川(ISO/400, 18mm, f/8, 1/1000, 06/04/20)

立て続けに表紙の写真を変えることはめったにないのですが、これは一昨日にアップした写真の翌日に撮ったものです。じつは、先週は日曜日も月曜日も同じ帯広川に行っていたことを忘れていたのです——正確に言えば、コンピュータに取り込むのを忘れていた。今朝は数日ぶりに散歩に出かけて、何枚か写真を撮り、帰ってきてコンピュータに取り込んだら、この写真が出てきたというわけです。あまりに忙しく根を詰めて仕事をしていたので、疲れ果て免疫系がへたってしまったようです。先週はずっと咳が止まらず、まさかコロナと不安になりました。帯広は北海道のなかでも感染者が少ないとはいえ——陽性反応が出た人が一名いましたが、すでに陰性になっている——、そもそも検査の絶対数が少ないのですから、油断はできません。みなさんご自愛ください。

*154 春、起ちあがる。

札内川(ISO/400, 18mm, f/8, 1/750, 05/04/20)

札内川はケショウヤナギの群生地としても有名。上流に行くと、途方もない規模の群生地に遭遇するが、徹底的な護岸工事で様変わりしてしまったこのあたり——札内と帯広を隔て、もうじき十勝川に流れ込む——の川辺でも、春になってむくむくと起ち上がるかのような樹木の勢いには圧倒される。今週末は撮影ドライブに出られなかったので、これは一週間前の写真。

*153 青い山脈

帯広川(ISO/200, 55mm, f/8, 1/680, 31/03/20)

日高山脈がこんなに近く、くっきりとした陰影を浮かび上がらせるのは、この季節の特徴かもしれません。真ん中あたりに見える建物は、わが母校、柏葉高校(この前、この土手で撮った写真には空しか写ってませんでしたが)。自分が何期の卒業かいまだにちゃんと覚えていませんが、入学したときは旧制帯広中学の木造校舎がまだかろじて残っていて、二年生になったときに新校舎に移りました。その新校舎も何年か前に——十年以上前?——取り壊されて、この写真に写っているのは三代目の校舎。齢をとったものです。

*152 春霞

千代田堰堤(ISO/400, 55mm, f/8, 1/1250, 29/03/20)

今日の午後の空は、なにか異様な色合いに染まっていた。すでに三時を回っていたとはいえ、春分も過ぎて日も長くなってきたこの頃なのに、西の空が薔薇色の縞模様を描いていた。ところどころで車を停めて、シャッターを押してみたが、結局、この千代田堰堤の橋の上から撮ったものを選んだ。選ぶということは、ほかのものを捨てるということ、それをあらためて実感した。

*151 十勝太の春です。

十勝太(ISO/200, 55mm, f/8, 1/450, 22/03/20)

十勝太というのは、かつての十勝川河口一帯をさした地名——今もその地名は健在ですが、現在の十勝川本流の河口は大津のほうに移っているので、念のため。ここは現在浦幌十勝川と呼ばれている分流の河口付近です。かつてこのあたりにはアイヌの人々の集落があって、この岸辺の上にはチャシと呼ばれる遺構がある——こんもりと盛り上がった丘のようなところで、浦幌十勝川の流れを見下ろすことができます。岸辺まで降りられる道を見つけたので、そこで撮影。そのあと昆布刈石海岸へ。季節に一度くらいは来たくなるスポット。

*150 白鷺。

帯広川(ISO/200, 55mm, f/8, 1/1500, 15/03/20)

今朝は久しぶりに帯広川の岸辺を歩いてみました。帯広のことを知らない人のためにご説明しますと、この川はかつて——半世紀前!——私が通った柏葉高校の裏を流れています。昔はこの川の土手ぎわにテニスコートがあって、一所懸命白球を追いかけたものでした。新型コロナウィルスとかで、気分がどうも晴れません。日曜日の朝、晴れ上がった空を悠々と飛ぶ白鷺の勇姿でも見て、元気を出してください。

*149 春のきざし。

幕別(ISO/200, 55mm, f/8, 1/950, 08/03/20)

「春のきざし」と銘打ってみたものの、これじゃ真冬と題してもいいような。とにかく、春めいてきたかと思ったら、ここにきてドカン、ドカンと大雪が降って、雪かきに追われました。でも、すでに地熱が上がってきているので、どんどん溶けはじめている。というわけで、雪原のなかに——どういうわけか——丸くぽっかりと浮かんでいる木立も、ふつうなら枝葉に雪が残っているはずなのに赤茶けた地肌を剥き出しにしている。まあ、これも「春のきざし」だと思ってみてください。幕別といってもとても広いのですが、この場合、地名にはさほど意味がないのでご容赦を。

*148 夢のあと。

    空港付近(ISO/400, 18mm, f/8, 1/1500, 29/02/20)

十勝を知らない人は、なんでこんな雪原にヨーロッパ風の城館と観覧車が並んでいるんだと思うだろう。じつはこれ、30年ほど前に十勝のデベロッパーが立ち上げたテーマパーク〈グリュック王国〉の跡地。中世ドイツやグリム童話の世界を再現するユニークなテーマパークだったが、バブルがはじけ、紆余曲折の末、結局は閉園に追い込まれた。でも、建物や施設を壊して更地にするにはお金がかかる。それで放置されている。悪ガキが敷地に侵入して悪さをしたりするので、門は厳重に閉鎖され、「不法侵入した者は警察に通報する」という物々しい警告の看板が掲げられている。いつも同じような構図の写真ばかりじゃ撮影者も飽きるので、横長にトリミングしてみた。北海道はコロナウィルスの拡散を防ぐために、週末の外出禁止令(自粛でしたね)が出たけれど、車で移動するぶんには構わないだろうというわけで、ガソリンを入れてから、いつものように撮影ドライブに出かけた。

*147 雲の品評会。

空港までの途上(ISO/400, 55mm, f/11, 1/500, 23/02/20)

今朝がた、また雪が20センチほど積もり、雪かきをしたあと午前中はゆっくりしていて、午後から車を出した。山のほうには、いろいろな種類、形、高さの雲が勢揃いしていて、さながら品評会のようだった。