*129 早朝、烏の群れ。

札内川河川敷(ISO/200, 18mm, f/8, 1/900, 06/10,19)

秋がどんどん深まって、朝方は寒々しくて目が覚めるほど。相変わらずの朝の散歩、川辺の風景ですが、烏の群れがわーっと空を翔けていったので、思わず見上げてシャッターを切った。

*128 絶景

空港までの途上(ISO/400, 55mm, f/8, 1/650, 29/09/19)

これは正直言って驚いた。カメラ(FUJIFILM/X-T20)に、である。

日曜日、いつものように車を転がして、写真を撮りに出かけた。十勝平野のめぼしいところはほとんど行き尽くしたし、午後からだとそんなに遠出はできないので、よけいにルートは限られてくる。今日は、空港までの小高い丘を抜けていく道をたどった。もう何十回も通った畑のなかの一本道である。丘の一番高いところから、長い長い屏風のように続いている日高山脈がよく見える。今日はとりわけ山脈が大きく、高く見えた。でも、この雄大な遙かな感じはカメラでは捉えきれないだろうなと、半ばあきらめてファインダーを覗き、このカメラに装着しているレンズの精一杯のアップ(55mm)にして、シャッターを切った。

今、夜も更けてからコンピュータに、今日撮った写真をアップしてみたところ、ちゃんと——過不足なく——映っているではないか! 技術的なことはよくわからないが——だから、ほとんどいつもフルオートで撮っている——、実際に見たとおりの印象が写真にちゃんと再現されているのを目の当たりにすると、二回感動できる。すばらしい。

*127 秋晴れの朝。

札内川河川敷(ISO/200, 19.6mm, f/8, 1/400, 21/09/19)

河川敷に降り、川の流れを背に土手に向かって撮影。唖然とするほどの秋の空でした。

*126 秋、たけなわ。

札内川近辺(ISO/200, 18mm, -1ev, f/7.1, 1/150, 15/09/19)

前回はあまりに地味だったので、今回はややゴージャスに。秋たけなわというと、ふつう十月を思い出す人が多いだろうけれど、ここは北海道なので。といっても、温暖化のせいか、まだ日中は暑い日がある。さすがに夜は冷えてくるので、着るものに困る。

*125 名もない花

札内川中州(ISO/320, 28.9mm, f/4, 1/125, 05/09/19)

昭和天皇によると「名もなき花」などというものはないんだそうである。天皇まで引き合いに出さなくとも、この写真を持って、帯広野草園の管理人さんに見せれば、きっと即答してくれるだろう。ただし、この撮影には手間取った。というのも、川の水が減って簡単に中州まで降りられたのはいいのだけれど、ずっと下流に向かって歩いて行ったら、干上がった岸辺がなくなって、しかたないので靴と靴下を脱いで浅瀬を渡って岸に上がった。労作。先週五日の朝七時頃撮影。

*124 初秋

嵐山展望台(ISO/400, 18mm, f/8, 1/500, 01/09/19)

一ヵ月前に来たときには雨で、しかたなく雨に濡れた蜘蛛の巣を写したりしましたが(*118 雨の十勝平野)、今日は天気雨が上がった直後で色が瑞々しい。ブログ本文の更新は少しお休みしますが、写真のほうはせっせと撮りたいと思ってます。今後ともよろしくご贔屓に。

*123 真夏の死

十勝川温泉近辺(ISO/400, 18mm, f/8, 1/750, 25/08/19)

エコロジーパーク脇のこの道を下っていくと、十勝川の岸辺に出る。タイトルの「真夏の死」は三島由紀夫とはなんの関係もありません。盛夏が過ぎ去って、風景もくたびれてしまったなぁという感慨です。

*122 もう秋か。

防火線跡公園(ISO/200, 55mm, f/4, 1/90, 13/08/19)

「もう、秋か!」のあとには「それにしても、なぜに永遠の太陽を惜しむのか……」という詩句が続く(アルチュール・ランボー、小林秀雄訳)。キリスト教文明からはるか彼方の日本においては、「小さな秋見つけた」のほうが身に染みる。防火線というのは、街路が碁盤の目になっている帯広市街に大通公園を中心にして、斜め十文字に走っていた防火用道路のこと。今では意味がなくなって、すべて公園になっている。

*121 朝顔

根室本線高架下(ISO/200, 55mm, f/4, 1/125, 01/08/19)

今日は一歩も表に出ることなく、ブログの本文を書きつづけていた(正確に言うと、昨日の朝から、ずっと)。なので、今月の初めに朝の自転車散歩のときに写したものを。朝顔の花弁の内部に光源があるかのような、このまばゆい白はどうしたことか。

*120 水紋

千代田堰堤(ISO/400, 18mm, f/9, 1/1500, 04/08/19)

久しぶりに十勝川の千代田堰堤まで車を走らせた。気温は30℃近くあったが、風が川面の涼しさを橋まで吹き上げていた。風の描く波紋は複雑に屈折し、精緻に彫り上げられた銅版のように見えた。